探究学習のすゝめ

探究学習のスペシャリストを目指す初心者がアウトプットする場として。

気候変動とSDGsを考える講演会に参加しました

 

つい昨日、地元の図書館からの帰り、ふと掲示板を見ると、「Z世代と考える 気候変動と私たちの暮らし」というポスターを見つけました。

 

なんと開催日は明日(今日!)。

 

とても気になってしまいました。

 

高校生に探究学習を指導する立場として、社会の役に立つことを何もしないのはどうなのか…と日々思っていたところだったので、予約不要だし、参加費無料だし、行くか!と気軽に会場へ行ってきました。

 

主催は地元の団体、講師として外部から現役大学生を呼んでの講演会でした。

大学生は、Fridays For Future Tokyoという団体の方。

 

地元の公民館のような場所で、果たしてどのくらいの参加者が来るのだろうか…?とおそるおそるの飛び入り参加でしたが、学校の教室くらいの部屋がいっぱいになるほどの人がいました。

 

まあ、圧倒的に高齢者だったのですが…。(もちろん若い方もいました)

 

気候変動が我々の生活に及ぼす影響や、今から個人でもできるアクションなど、学びの多い2時間でした。

 

寒いけど、行ってよかったー。

 

大きな収穫としては、主に2つ。

まず、同じ志を持つ人たちのコミュニティをたくさん知れたこと。

地元でも「ゼロエミッションを実現する会」という団体があることを知りました。CO2の排出ゼロを各自治体から目指す活動を行なっているとのことで、各自治体ごとに支部があるようです。

Green TEAという、オンラインコミュニティも紹介されていました。

 

自分一人で「環境にいい」行動をしたところで微々たるものなのでは…?と葛藤を抱える人にとっては、こういった団体に参加してみるのも一つの手だと思います。

 

実際、『人新世の「資本論』を書いた斎藤幸平氏は、SDGsを「大衆のアヘン」(問題の本質から目を背けさせるもの)としてぶった斬っています。エコバックやマイボトルといった「微々たる行動」だけで満足しているのは、むしろ悪だというのです。

それよりは、社会の仕組みそのものからCO2を減らす仕組みに変えていくよう、働きかけることの方が重要だ、と主張しています。

 

今回の講演会でも、同じようなことを参加者の方がおっしゃっていました。

実際、大企業や自治体への働きかけを行なっているようです。

 

2つ目は、参加者それぞれが抱える、周りの人への働きかけ方の悩みについてです。

SDGsに関わる活動をしていると友人に話すと、「気候変動とかSDGsなんて現代の宗教だよ」とか、陰謀論を信じているような人もいて、なかなか話が通じなかった、という参加者の方がいました。

 

周りの人にもアクションをうながすとき、シンプルな方法としては署名に協力してもらうなどの方法がありますが、それもまた厄介なもので、あまり署名を押しつけられたくない人もいるようです。

 

そんな人には、話を小出しにするとか、「エコ家電にすると節約になるよ」と相手のメリットを強調して話す、といった案が出されていました。

 

以下、講演会で紹介されていた署名を、置いておきます。

私もさっそく、署名してきました。

watashinomirai.org

ccl-jp.org

 

まとめ…ってほどもうまくまとめられないですが、今回私がこの講演会を知ったのも、たまたまポスターを見たからでした。そして、区の施設にある掲示板には、思ったよりも情報が豊富に載っています。

そして、さまざまな活動をしている人たちがいます。

それらを知って活用するも、知らずに過ごすも、人それぞれですが、一度知ってしまうと、もう知らなかった頃には戻れないような気がします。

この記事で、さらに少しでも、アクションを起こす人の背中を押せたなら。