探究学習のすゝめ

探究学習のスペシャリストを目指す初心者がアウトプットする場として。

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「共同体」としての探究学習

探究学習の進め方は、個人だけで進めるよりも、グループで進める方が効果的と言われます。 過去の記事でも同じようなことを書きました。 tankyunosusume.hatenadiary.com 多くの本でこの説を読んだとき、私は当初、個人ごとにテーマを決めるのではなく、グル…

教員自身が探究者であれ

探究学習について調べていると、「教員が探究する姿勢が重要」という主張をよく見かけます。 探究学習のことばかり勉強していると「その通りだな」と自然に思えるのですが、慣れない人にとっては「教員はただでさえ忙しいのに、悠長に探究している時間なんて…

気候変動とSDGsを考える講演会に参加しました

つい昨日、地元の図書館からの帰り、ふと掲示板を見ると、「Z世代と考える 気候変動と私たちの暮らし」というポスターを見つけました。 なんと開催日は明日(今日!)。 とても気になってしまいました。 高校生に探究学習を指導する立場として、社会の役に立…

「好きなこと」から広げるテーマ

探究学習において、生徒の自主性に任せて「好きなことや興味のあること」だけを条件にテーマ探しをさせると、どうしても趣味の延長線になってしまうことがあります。 例えば犬、猫、ディズニー、K-Pop、最近なら”推し活”などでしょうか。 私の高校時代の研究…

他者との違いを受け入れる

探究の本や、『「みんな違ってみんないい」のか?』といった本を読んでいて、これからの時代に必要な大きな資質のひとつは「違いを受け入れ、議論し合い、よりよい社会を作っていく力」なのだろうと思うことが増えました。 昨今、SNSを見ていると、埋められ…

「問いを立てる」ということ

探究学習の流れとして、 ①課題の設定 ②情報の収集 ③整理・分析 ④まとめ・表現 としてよく挙げられていますが、このサイクル通り進めると、単なる調べ学習になるのでは?と思われる方もいるかもしれません。 探究学習の進め方についてよくわかっていなかった…

「総括的評価」と「形成的評価」

探究学習において、教員が頭を悩ませることの一つに「どのように評価するか」という問題があります。 数値では測りきれないスキルをどのように評価していくのか。 『「探究」する学びをつくる 社会とつながるプロジェクト型学習』から、評価方法についてのヒ…

「読書会」で得たもの

大人になってから、新しく友人や仲間を作るのは容易なことではありません(社交的な人は違うのでしょうが)。 とはいえ、最近はSNSでの交流も簡単で、リアルの世界にとどまらずに仲間を増やすこともできます。 なぜこの話をするかというと、私自身がとある匿…

システム思考と転職活動の経験

他人の視点で気づきを得て、「より本質的な」解決を 『「探究」する学びをつくる 社会とつながるプロジェクト型学習』(藤原さと/著)で解説されている、常に学習し成長する組織づくりに必要な5つの指針の中で「システム思考」というものがあったので紹介し…

批評の力

藤原さとの『「探究」する学びをつくる 社会とつながるプロジェクト型学習』を読んでいます。 藤原さと氏は、私が探究学習の勉強を始めて割とすぐに、新聞や本の中で何度か見かけるようになったので、探究学習のパイオニアのひとりだと思っています。 本書の…

オススメ本3

『社会とつながる探究学習 生徒とともに考える22のテーマ』を紹介します。 まず、探究学習指導者が学ぶ入門書におすすめ。 三部構成の本書は、探究学習の手法から実際に学校の授業で使用されたテーマまで、幅広く網羅されています。 各章を、あらゆる中高大…