探究学習指導を仕事にすると決めてから、まず手当たり次第に本や新聞で情報収集にあたりました。
ざっと読んだ本や新聞はこんな感じ。
・『中学生・高校生のための探究学習スキルワーク 6プロセスで学ぶ』(桑田てるみ/編)
・『問いをつくるスパイラル 考えることから探究学習をはじめよう!』(日本図書館協会図書館利用教育委員会図書館利用教育ハンドブック学校図書館(高等学校)版作業部会/編著)
・『頭の良い人がやっている「調べ方」究極のコツ 仕事も人生もうまくいく!大人の探究学習』(齋藤孝/著)
・『社会とつながる探究学習 生徒とともに考える22のテーマ』(全国民主主義教育研究会/編)
・『世界一やさしい問題解決の授業 problem solving kids』(渡辺健介/著)
・『マイテーマの探し方 探究学習ってどうやるの?(ちくまQブックス)』(片岡則夫/著)
・教育新聞
・月刊 先端教育
似たような本や記事を数多く読んでいくと、同じ主張をしていることが多々あります。
中でも印象に残ったのが、問いを立てる時や情報収集に役立つ、情報収集の仕方。
オールドメディアをはじめ、幅広い情報源を活用する
生徒が何か調べようとすると、どうしてもすぐになんでもググりがちです。
もちろんググるのも悪くはないのですが、それだけで情報収集をよしとしてしまうのは危険です。
なぜなら、ネットの情報は一次情報を引用したり脚色したりした二次情報、三次情報のことがほとんどだからです。情報のソースが明確でないものは、別の情報源をあたって信憑性を確認必要があります。
そこで活用できるのが、本や新聞、テレビなどのオールドメディア。
ネットやSNSだと、自分が興味を持ったテーマに関する話題しか目に入りにくいですが、新聞やテレビは否応なしにいろいろなテーマのニュースが目に入ってきます。
探究学習では、目先のテーマだけに夢中になって取り組むのはナンセンス。
できるだけ多くの情報源に触れることで、新たな気づきを得られれば、より思考を深めたり、今まで思いつかなかったような発想や疑問を思いつくことができます。
ここであえて「幅広い情報源」と書いたのは、オールドメディアに限らず、ネットやYouTubeなどの情報も気づきを得るためには使える手段だということを伝えるためです。
たとえば私自身は本や新聞、NHKのニュースばかりしか見なかったのですが、夫が見ていたYouTubeの解説動画で大阪万博の問題点が触れられていて、興味のなかった万博のことも、探究のテーマとして面白いのではないかと思うようになりました。
情報の信憑性を担保するためにも、新たな気づきを得るためにも、日頃から探究に役立ちそうな情報にアンテナを張ることが、探究への第一歩なのです。