他人の視点で気づきを得て、「より本質的な」解決を
『「探究」する学びをつくる 社会とつながるプロジェクト型学習』(藤原さと/著)で解説されている、常に学習し成長する組織づくりに必要な5つの指針の中で「システム思考」というものがあったので紹介します。
まず、システム思考とは。
例えば多忙な学校運営において、目先の物事への解決策だけでなく、問題を俯瞰して、より本質的な解決を目指すこと、と説明があります。
その方法としては、「さまざまな視点をもつ学校外部の人たち、つまりコミュニティと積極的に交流すること」。
自分(たち)の見えていないものを内省だけで見えるようになるためには、かなりのスキルが必要とされるが、自分と違う視点、考え方をもつ人が一人入るだけで、システムの矛盾点や当たり前だと思っていた慣習の歪みに気づかされることは多いし、そういう経験をされた方も多いのではないかと思う。
なるほど。
ついこの間まで、転職活動に苦労していた私には、とても納得のいく理論です。
「ポジウィル」で出会った自分の夢
前職では、給料だけは良いものの、仕事内容に興味が持てず、また環境の悪さに辟易して転職活動を考えていました。
しかし、自分のやりたいことがよくわからず(”勉強”だけ頑張った学生生活の末路です)、福利厚生のような条件だけで会社を選んで面接に進んでは、玉砕する、ということを繰り返していました。
一人での転職活動に行き詰まって、最後の砦と思って広告で見つけたのが、「ポジウィル」というキャリアに特化したパーソナルトレーニングのサービス。
自己分析や転職支援のサービスを、60万円ほどで受講しました。
自分で転職活動をすればお金はかからないものを、60万か・・・
と躊躇いつつもコーチとの面談を進めていくと、「自己分析を自分でやると何ヶ月も何年もかかるが、コーチングを受けることで最短1ヶ月で自己分析が終わる」とのこと。
この本を読んで、この時の面談で言われたことを思い出したのです。
実際、私は、このポジウィルのサービスを2ヶ月ほど詰め込みで受けたことで、自分のやりたいことが明確になり、第一志望の転職先に無事内定を得ることができました。(それが今度転職する、探究学習を支援するサービスを提供する企業なのです!)
自分だけで転職活動をしていたときは、何ヶ月も玉砕してばかりだったのに、です。
そして年収は下がりましたが、給料だけよかった前職よりも、とてもワクワクしているのです。
学校教育とはちょっと違うかもしれませんが、第三者に関わってもらうことで、自分だけでは気づけない可能性に、より早く気づけることは大いにあると思いました。
「探究」は学校だけにとどまらず、大人になっても、生涯続くものなのだと身に染みています。
これからも探究を支援しながら、自分の人生ももがき続けていきたいですね。
他者(時には然るべきプロの人)との交流には課題解決に大きな効果がある、という実体験をお伝えできたなら光栄です。